平成13年4月26日 

 気づきの1日

 今日、新たな気づきが有りました。

 私の仕事のスケジュールはかなりつまっています。

 朝6時より入院患者さんの診察と治療
 7時30分から8時30分まで食事休憩
 8時30分より予約の患者さんの診察と治療、合間に入院患者さんと急患の方を看ます
 1時より2時まで食事休憩(患者さんが多い場合は休憩はほとんど取れません)
 2時より18時予約の患者さんの診察と治療、合間に入院患者さんと急患の方を看ます
 18時より20時まで入院患者の診察と治療
 (早いときは19時、遅いときは21時まで)

 1人あたりの治療時間が15分から30分かかります。ですのでこれだけの時間治療にかかりきりになっても時間が足りないくらいです。
 申し訳ないと思うのですが来院頂いた患者さんのほとんどは1時間以上待たせることになってしまいます。

 このような時間の流れの中で私は気づかないうちに患者さんに対して事務的に診る事があったのかもしれません。

 今日福岡県から24歳のお嬢さんが新患でいらっしゃっていました。
 私はいつものように軽く患者の病状を聞き、こちらの病院で治癒した患者さんの話や病気は自分で作ったという話をし、その後エネルギー療法を施しました。
 通常の新患の患者さんでしたらそこでそのまま帰って行かれるのですが。
 そのお嬢さんは病院からいきなり駆け出していかれました。
 私は他の患者さんを診ていたので気づきませんでしたが、びっくりした職員は後を急いで追いかけて行きました。
 その1時間後彼女を連れて帰ってきました。
 その後もう一度彼女と話をすることになったのですが、どうも私の診察の態度や物言いに大変不満を持っていらっしゃったようです。
 後で職員に話を聞けば頭では自分が病気を作ったことは解かっているという事。
 それなのに私が「病気を作ったのは貴女で貴女が悪いのです」と言われたことで深く傷ついた事。
 私が話をするだけで彼女が本当に聞いてもらいたかったことを聞いて貰えなかった事。せっかく福岡からいらっしゃったのにかなり気分を害されたと言うことでした。
 後から私と話をするまでの間もう帰ると言われる彼女を職員と入院の患者さんと外来の患者さんが話を聞いてもう一度私と話をするように説得してくれていました。

 私は彼女との出来事で2年ほど前にいらっしゃっていた患者さんの手紙を思い出しました。
 以下はその方から2年前に頂いたお手紙です

TO:野島先生

 朝、いつもお電話で色々お話下さり、エネルギーを送って頂き有難うございます。症状は余り変わらないのですが、体のえらさが回復してきました。
 立春、寒さは1番厳しいのに どこか春を感じ、暖かい陽射しに庭の水仙・ろうばいの花を眺め、様々な事を思い巡らせております。先週村上さんと会い、日頃感じていることを話し合い、私は大きな壁にぶつかってこれ以上前に進めない自分を責め苦しんでいることがはっきり分かりました。これは、先生に正直に話をしたいと思い、上手に伝わるかどうか不安に思いながら書かせて頂く事にしました。
 入院中にも、先生と患者・看護婦さん交えて、1週間に1度くらい話し合う機会があるといいなと思っていました。治療中はなかなか話せません。いつも先生からのメッセージを聞くだけで終わってしまい、先生のおっしゃる言葉はすべて正しく、疑問に思っていても聞くことが出来ません。心の動揺・痛み・不安等 患者は常に持っていますから 言えずに、何かと患者同士で話していることに戸惑ってしまい、何とかならないかな、どんな馬鹿げた事でも気持ちを話し 通じ合えたら楽になって嬉しいと思いました。
 私は、この頃 先生の話して下さる言葉が素直に入って来ないのです。「Mさんは非常に良い波動です。Wさんもそうです。その方たちを真似すれば良いのです。」真似?Mさん自身「先生のすべてを受け入れられない。私は変われない自分を責めるから、入院する気にはなれない。」と言っています。「名古屋、大阪では Sさんがすごいです。」と言われても、私はSさんを知らないし、先生が何を伝えたいのか分かりません。むしろ、私は気が沈んでしまいます。なんだか競争でもないのに、と その言葉に反応してしまう。「貴女は知識で分かっているだけで、Oリングの先生、Y先生に間違ったことを教えられてきた。」
 しかし、私のことを全て分かっていますと言われても、自分では3年半の道のりをかけがえの無い出会いと知識ではない部分でいっぱい感じ、今ある「生」も全てそのお陰と思っている私には 心に刺さる言葉は悲しくて・・・。お世話になった先生方には今でも感謝の気持ちで一杯です。間違っているかもしれませんが、先生だけに依存してきたわけではありません。ただその時その時私なりに生きてきました。
 2年前、腰の痛み、体重の激減でどうしようも無かった時、ただ家で寝ていた半年間、私は知識など何も要らなかったし、あるがままがあり難く、そんな時 いっぱい感じることが出来たのです。先生との出会いも何かに導かれ、ご縁を頂きました。九州まで行くなど思ってもみない事。こんな先生もいらっしゃるのだ、先生の治療の様子を見せて頂き 神様だと思いました。また、ご家族1人1人の協力、看護婦さん、調理の方々、掃除のおばさん、皆に感動しました。
 1月下旬には再入院をと思っていましたが、体力的に行くことが出来ず、先生の愛いっぱいの遠隔治療という贈り物に答えられない、変われない自分が情けなくなります。それでも、今は家でゆっくりしようと受け止め、家族と共に気ままにしていられる身をあり難く、幸せに思っています。夫の手作りの大根、人参、ゴボウ、葱、里芋、ブロッコリー、ほうれん草、小松菜、白菜は最高に美味しいです。しばらくこちらで楽しんで、春、暖かくなる頃、又伺いたいと願っています。失礼で間違ったことばかり書いてしまいましたがお許しくださいませ。
先生宜しくお願い致します。

 それ以来その患者さんは御来院していません。今日このような出来事が無ければ思い出しもしなかったかもしれません。
 手紙の患者さんが書かれているように私は患者とのコミニケーションが取れていませんでした。
 言い訳をするようですが短い時間の中で患者さんの話を聞き、診察をし、治療をする事はかなり困難なことです。
 しかし、悩みを抱えている患者さんに対して話を聞いてあげるという事は重要な事です。いままで気が付いていながらも改善されていなかった患者さんへの対応の問題をもう一度考えさせる出来事でした。
 今のスケジュールではすぐに改善することは難しいのですが来年頃までには改善し、患者さんの病状や精神状態に対応できる診療体制を整えたいと思います。

 今日は気づきの1日でした。